2013/06/16

桜島と湯豆腐とハイボール

雨がよく降る街というのは世界中でもよくあるかもしれないが灰がよく降る街というのは世界でも珍しいのではなかろうか。

桜島は現在も活動中の活火山で5月末現在で今年すでに400回以上「爆発」しているというホンモノである。爆発というのは上空1000m以上噴煙を上げたことを言うらしく、それ以下の現象は「噴火」だそうだ。

おいおい大丈夫なのか、と思うのが素人の浅はかさで、この環境で鹿児島の人たちははるか昔から暮らしているわけだ。大丈夫かどうかは距離の問題で、程度の問題でもあるのだが生活が出来るレベルであるということだ。

それでも恐るべしは薩摩人。

桜島にフェリーで向かうと噴煙で島は見えない。

なんかよく見えないんですけど

甲板にいると灰でなんとなくざらざらするので船内へ避難し名物のうどんである。

桜島フェリーうどん

かなりうまい。

しっかりと味が効いていて、うどんを食べるために乗ってもいいかも、と思う。
出汁のパックも売っている。

桜島に着いて看板の地図を見ているとタクシーの運転手さんに話しかけられた。
向こうも商売だろうから既に周遊バスのクーポン(500円で1時間巡ってくれる)を持っていることを話すが、気さくに色々教えてくれた。

今回こんなことが何回もあって、どっからですか、という感じで結構気軽におじさんおばさんが話しかけてくる。
旅人に優しい土地なのだろうと思うのと、誇らしい地元を共有したい気持ちがあるのかもしれない。

故郷の三崎もかなり田舎だが、そういうことはあまりない。

ルサンチマンの表出

長渕剛のオールナイトコンサートのモニュメントは何か怨念すら感じるすごいもので、確かに7万人が上陸して夜通しライブに参加したというのは大したものではある。
その時大爆発したらどうしたのだろうか・・・船のキャパシティもあるだろうから、逃げれない。
大惨事である。
長淵と心中もファンにとっては嬉しいことなのかもしれないな・・・と不謹慎なことを考える。

まあこれもいい思い出でしょう


もっとも高い湯の平展望台から北岳と南岳を臨む。

もう何も見えません。

噴煙はその奥の昭和火口から上がっている。
大正の大噴火ではこの逆側に溶岩が流れだし、元々離れていた半島と桜島が陸続きになったというのだからすごいことだ。

道を歩いているとビシビシと何かが体にあたる。

灰が降っているのだ。

見る間に道が灰で埋まってきて、車が通ると灰が宙に舞う。

白いシャツを着ていたら大変だろう。

地元のおばさんは傘を差しててくてくと歩いている。
なんともすごいところである。

髪はギシギシと指が通らない。早く風呂に入りたいと願いながら帰りのフェリーに乗った。

夜、グルメ通りの湯豆腐の「ごん兵衛」で、今日の灰はすごかったね~とカウンターの中でおばさん同士が会話していた。
住民にとってもそうらしい。

風向きによって灰が市内に来るか来ないかが決まるそうだ。
ちょうど暖かくなってから吹く風は市内向きで、そういう意味ではいいのか悪いのかその時期に当たってしまった。
たまたま入ったセレクトショップでも同じようなことを言われた。

桜島のことを話すときの地元のみなさんはなんとなく誇らしいような感じだ。

世界でも珍しい灰が降る街なのだから、誇っていいと思う。

ごん兵衛の湯豆腐は13種類の具が入って¥1300と安い。

最高の湯どうふ、というかもはや鍋

豆腐はもちろん、ホタテ、山芋など珍しい具も入って、細く切った海苔を薬味にして、ポン酢で食べる。
濃いポン酢の味が合う。

豊かな柑橘系の味。

湯豆腐というか、もはや立派な鍋である。

飲むのは芋焼酎小鶴のお湯割りで、これがまたうまい。
コップ酒だが¥200と激安。
この酒をトビウオの子どもの干物である「がらんつ」に合わせる。

これがもうたまらない。

次があるからと席を立つと、もう帰るの!とおばさんに驚かれた。
また来ます、と心から言った。

2軒目は天文館のど真ん中にある「おでんの四季」。

味のしみたおでん

味の浸みたおでんを肴にハイボール。

ハイボール濃い目


湯豆腐がお腹に溜まってしまった。

次回行く時は順番を逆にしよう。


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