2011/07/25

【休肝日】『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』を読む

アボカドを選ぶことほど世の中でむずかしいことはない。

というような言葉を聞くと何か箴言のような気がしてふむふむなるほど、アボカドというのは何かのメタファーなのか?と思ってしまったりするけど、なんてことはない、その通りそのままです。

ここではハワイのキラウェアでフルーツスタンドのおばさんがアボカドの食べ具合をばっちり当てる様子が語られるだけで、別にそれが人生の何に有益なわけではない。

なるほど、それでいいのね、とそこかしこで思ってしまう、でもなんだか気分が和やかになる、そんな村上春樹さんのエッセイ集。

おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
(2011/07/07)
村上 春樹

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表題の大きなかぶの話もくだらなくて思わずにやりとしてしまうんだけど、食べ物と下ネタが結構多いのが意外で、まあ良く考えると人間の暮らしってほとんどがそれ、なのかもしれない。俺も1日の半分くらいは夕飯何にしよう、とかそんなことしか考えてないし。

「大切なことは小さい声で語られる」ってのは村上春樹さんの本で出てくるフレーズなんだけど、なるほどこういう生活の中での一こまがほんとうは一番大切なのかも。

天下国家を声高に語るけどキッチンが汚れている人よりも、ししゃもをかじりながら〆張鶴を飲んでやっぱり雌が美味しいな、と思う人の方が地球のために良いような気がするし・・・。

という風にいつの間にか崩れている暮らしぶりを直してくれるようなバロメータ機能が村上春樹さんの本にはあって、そのあたりが人気の秘密なのかな、と改めて思いました。

まあでもアボカドの食べごろを判断するのはほんとうにむずかしいです。やわらかいならまだしも固かったら食べられたもんじゃないし。
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