2011/01/10

【休肝日】「偉いぞ!立ち食いそば」を読む

東海林さだおさんのコラムは週刊誌で読んだことはもちろんあるけれどしっかり読むのは初めてで、なぜこの本を手に取ったかというと、俺は立ち食いそばが大好きだからなのであった。

偉いぞ!立ち食いそば (文春文庫)偉いぞ!立ち食いそば (文春文庫)
(2009/12/04)
東海林 さだお

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なんであんなに飢えていたのか、高校時代の俺は学校帰りにラーメンやらそばやらを食べて、そのあと家で夕飯を食べるデフォルトで1日4食だった。しかも大盛りだったのだから恐れ入る。それでどうやったら太れるんだろうとうそぶいていたのだから若者というのは燃費の悪い生き物だ。

その頃よく行ったのは衣笠駅前にある「本陣」という立ち食いそば屋で、ここのカレーそばが旨かった。(検索かけてみたら結構好きな人がいるみたいで感心。店で手打ちらしいので今度再訪してみたい。)

本陣に扉を開けられ、一時期錦糸町の総武快速ホームや、浜松町や品川などで日々朝食としてそばを食べていた俺としては東海林さんのこの本のタイトル、「偉いぞ!立ち食いそば」の「偉いぞ」にまっことシンパシーを感じたのである。

ある日「立ち食いそば全メニュー制覇」というのを思いついた東海林さんはそれを実行に移す(西荻駅前の「富士そば」で)。

やはりスタートは「かけ」だろうというところから「かけ」を頼むのに後ろめたい気持ちになりながら待っていると、なんとどんぶりにワカメが載っていた・・・。「かけ」じゃない!どうすべきか・・・。というくだりからスタートするこの立ち食いそばをテーマにしたクスリと笑える偉業の行方はぜひ書店で(新刊だともったいないからブックオフで、いや図書館でいいかも)お確かめください。ペーソスあふれるイラストも楽しめます。

ともあれ、東海林さんの立ち食いそば愛に負けずに俺も書いてみると、いつもの立ち食いそば体験はこんな感じ。

寒い冬の朝、凍える手で食券を買い(だいたい月見そば、300円)、「そばお願いします」と言いながら(俺的なポイントは「お願いします」の一言)、ディスペンサーから水をコップに入れながらスタンバイ、後ろのお客さんの邪魔になってないか確認しつつ横にスライド、おばちゃんの、はい月見そば、という声と共にカウンターに置かれる月見そばから立ち上がる湯気、クリアなそばツユの上には見るからシャキシャキした小口切りのネギ、プルっと鎮座する玉子の白身、端の方は白く固まりつつあって、どんぶり両手に持ちながらスペース確保、玉子をツユに沈めて白化を進行させながら椀に腰をかがめるとメガネが白く曇って何も見えなくなる。

寒い外と熱い(あったかいというか、熱い)そばのコントラスト、しっかり濃いツユの味、溶けた玉子の甘み、最後の一滴まで飲みほした俺はどんぶりを片づけ、おばさんとおじさん(だいたい2人いる)にごちそうさまでした!と声をかけて店を出る。

この時も書いたけれど、立ち食いそばは食べるまでの想像時間も楽しみの一つで、そして食べてる時の至福感も相当に強力。

簡単気軽に電車を待ってる間に食べれて、しかも安くて、(それなりに)美味しくて、この食事を「偉い」と言わずになんと言おう。

全面的に賛成!

・・・自分で書いてて食べたくなってきたので、ちょっと駅まで食べに行ってきます。

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