2010/06/19

【休肝日】「東京酒場漂流記」を読む

この時にも書いたことだが俺が一番会いたい有名人はなぎら健壱さん。
下町の酒場で飲んでいて隣りで飲んでいらしても違和感無く飲めそうなところがまたいい。

なぎらさんは結構本を出していて何冊か読んだのだが、俺は中でもこの本が好きだ。

東京酒場漂流記 (ちくま文庫)東京酒場漂流記 (ちくま文庫)
(1995/08)
なぎら 健壱

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そのタイトルどおり東京の特に下町の飲み屋を行脚しているのが内容で、森下の山利喜とか木場の河本とか浅草の神谷バーなんて有名店も中にはあって、その有名店自体もずいぶんと親しみやすい感じで書かれている。

なぎらさんは店に入ると他のお客さんと仲良くなって一緒に酒を飲んで、そのお客さんのことや言ったことを書いたりする。時には昔のことを思い出したり亡くなった友人のことを考えたりする。
(「飲めば死ぬ。飲まなくても死ぬ。」というモンゴルの諺を思い出したりする。)

酒を飲む時には色々あって、楽しい酒もあるがさびしい酒もあると俺は思っていて、
1人酒の楽しみはどちらかというと後者である(1人で笑ってたらキ印である)。
知らないお客さんとすぐ仲良くなるなぎらさんを羨ましいと思う反面、自分では疲れちゃうだろうなあと思ったりする。

笑ったりしんみりしたりする酒を描いたこの本の中では、どちらかというとそのしんみり度が心に残って、それがなぎらさんの書く文章の肝だと思う。

改めて読んでみて、一杯飲み屋でしんみり飲んでいるオッサンたちにもそれぞれが歩んできた喜怒哀楽があって、その年輪が現れる背中が店の雰囲気を作っている。そんな当たり前のことに気が付いた。
そんなところが好きで今日も路地裏に行ってしまうのかもしれない。

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