2010/06/13

【休肝日】「女たちよ!」を読む

同世代ではないこともあり、伊丹十三さんのことはよく知らない。
「タンポポ」や「マルサの女」は観たことがあるものの、”文化人”的な枠組みをはめられて、亡くなったときのワイドショーが印象にあるくらいだった。

この本を読んで印象が激変。十三さんは当時のトレンドリーダー(もしかしたら今も)だったのである。

女たちよ! (新潮文庫)女たちよ! (新潮文庫)
(2005/03)
伊丹 十三

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十三さんが切りまくるのはヨーロッパ文化のかっこよさとそれを模倣する日本のかっこ悪さや、女の子のへそまであるパンツだったり知性の無い会話内容だったりして、ずいぶん前に書かれた本なのだけれどまったく古びていないのに驚く。

食べ物についても一過言あって、スパゲッティは「アル・デンテ」でなくてはならない、というのは今は既に当然だが、ローストビーフは血がしたたらなくてはならない、というのはなるほど、と思ってしまうし、食器の口当たりについて味噌汁を飲むお椀は厚手のものではなくてはならぬとか、牛乳瓶のぽってりとした口当たりで飲む牛乳のうまさとかにはうーむとうなってしまうのだ。

男女関係についても同じで、男と女は放電現象と同じで近づいた時点で放電(=恋愛)は終わるんだよ、っていう比喩はなるほどと特に感心。

人生についても、

問:人生の目的はなんだと思いますか。
答:遊ぶことです。
問:人生の目的は働くことではないのですか。
答:ぼくにとってはどちらでも同じことですが、しかし念のため、鉱山の穴の中で働いている人に聞いてごらんなさい。

とこんな感じ。いちいち教訓めいて嫌いな人には嫌いだと思うが、俺は結構好きである。

特に若い人が読んでどんどん影響を受けるといいと思う。
かっこいい日本人が増えるだろう。
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