2009/12/30

【休肝日】「檀流クッキング」を読む

檀一雄さんと言えば「火宅の人」。

妻子を捨てて若い女におぼれた作家の話で、なんとまあひどい男だと子供心に思ったものだが、その檀さんが書いた料理のレシピ本がこれ。サンケイ新聞に連載されていたようです。

檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)
(2002/09)
檀 一雄

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檀さんは中国とか韓国とかロシアとか色んなところを旅していたようで、そこで覚えた味が好みに反映されている。この本は昭和50年(というと1975年か)が初版。この本を読んで実際に料理してそこで味を覚えたという人も多いかもしれない。

どんな料理が載っているかというと、

ローストビーフ、
獅子頭、
豚の角煮(トンポーロ)、
カツオのたたき、
タイ茶漬け、
キンピラゴボウ、
釜揚げうどん、
などなど男子ならみんな好きな料理ばかり。

かと思うと、
干しタラのコロッケ(ポルトガル料理ですね)や、
ヒヤッ汁(宮崎料理)、
オニオンスープ(フランス料理)、
なども載っていて、なんという視野の広さ。

俺が食べたいと思って何度も読み返しているのがトンポーロをアレンジした「イモの豚肉挟み蒸し」。
「イモはサトイモでもよかろうが、サトイモでは小さすぎるから、やっぱり今から出回ってくるセレベスイモとか、ヤツガシラとか、が一番よろしい。」
と言われると八百屋の店先に並んだ大きなヤツガシラが目に浮かび、
あれとトンポーロを一緒に蒸したりしたのを食べたらさぞかし美味しいに違いないと、想像して生唾を飲み込んでしまう。

実際作るには結構目分量というかアバウトなところがあって大さじいくつ、などは書いていないところがまたいい。
その辺は勝手に好みでやってくれ、俺が食べるわけじゃないからという感じなのだ。

奥さまが旦那様のために作るにはかなりいいと思う本。家で食べたいと思う料理ばかりである。

時節柄タイミングよくおせちの回もあって、そこには「からしレンコン」や「蒸しあわび」が。
食べたい!
けど作るのはかなりハードル高い・・・。
誰か作ってくれないかしらと遠い目をした俺なのだった。

しかし「火宅の人」とは思えないなんというか、人好きのするという語り口。
意外な一冊でありました。

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