2009/11/03

【休肝日】秋晴れの祝日に「極道めし」再読

未知の世界はエベレストの頂上や深海の底だけではなくて、例えば健康な人にとっての病院だったり、女の子にとってのキャバレーだったり、秋葉系の人にとっての表参道だったり、丸の内OLにとっての秋葉原だったりする。

そういう意味では刑務所の中も未知の世界で、安部譲二さんの本が売れたのもその辺に理由があるだろう。

未知なる世界でありふれた味覚をかくも美味しそうに描いた傑作、「極道めし」

浪速南刑務所でクリスマス・イブに行われる極道たちの闘い、年に一度ふるまわれるおせち料理をかけてのめし自慢バトル!

何やらアホらしい、と思うが、そこは飯だけが楽しみの塀の中の世界。真剣そのもので自分がシャバで食べた一番うまいものの話が披露されるのである。

話に喉が鳴った数が多い奴が勝ちのこの闘い、どんな食い物に喉が鳴るのかというと、そこはご自身で考えてみるとわかります。

”なんせ、俺の頭の中は、猛烈に立ち食いそばが食いたいちゅうことで一杯やったんや!

きつねにしよか、月見にしよか、いややっぱりかきあげそばか。
カレーセットも捨てがたいナア・・・。”

と語る横領犯の男の話に俺もごくりと喉が鳴ったのでした。

ばあちゃんが運動会で作ってくれたおいなりさんの話や、
リストラで家族離散して日雇いで暮らす男が寒い夜に食べたインスタントラーメンの話には思わず感涙。

喉にも涙腺にもぐっとくる話満載の「極道めし」。
万が一塀の中に入った場合にも役立つかもしれません。

極道めし 1 (アクションコミックス)極道めし 1 (アクションコミックス)
(2007/02/10)
土山 しげる

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