御徒町『羊香味坊』で羊のスペアリブとデュワーズのハイボール

神田のガード下で存在感を放つ『味坊』。その新店舗が御徒町に出来たという噂を思い出したのはちょうど御徒町に用があった平日の昼下がり。昼の営業時間は不明だったがランチを兼ねて行ってみることにした。御徒町の南口改札を出てアートスポーツを左へ、モンベルの間の道を左に。インド料理の名店『アーンドラ・キッチン』の斜め向かいにまだ新しい引き戸の店を発見。入店だ。
誰もいないが店員さんが1人。やってますか、と声をかけると頷くので大丈夫な様子。コンクリート打ちぱなしのようなシンプルな内装で、モダンな中に大衆食堂のようなムードもある不思議な空間。オープンキッチンの手前は立飲みスペースカウンターになっている。
ちょっと待ってください、と片言の日本語で言われ、少し座っていると日本人のスタッフや中国人の女の子がやってきた。なるほど、いま店を開けたばかりらしい。
メニューは昼夜共通の様子、ランチメニューは無いようなので、せっかくだから呑むことにした。
酒のメニューにこだわりの証、サッポロラガーがあるのに感心。550円。
料理は押し豆腐、スペアリブハーフ、羊肉小籠包をオーダー。
店を開けたばかりで用意に時間がかかるかな、と思いきやすぐ出てきた。
押し豆腐500円は細くて繊細。適度なパクチーが嬉しい。普通のこのメニューは太くて固めな豆腐なので途中で飽きるのだがこれは最後まで美味しい。しかしがりっと嚙んだら生のニンニク。これは午後の商談に差し支えそうだ。
スペアリブハーフは4本で1000円。テーブルに置かれた途端、インドの人とすれ違うと香るようなスパイシーな匂いに一瞬ガツンとやられた。クミンと羊の匂いだ。手で持って食べやすい。肉は薄めで固め。骨の周りの肉まで歯でこそげて食べる。香ばしくて美味。味付けはそんなに濃くない。いわゆるスペアリブの肉厚さとはギャップがあるが、こういうものだと思えば美味しい。これは酒がすすむ。
ハイボール480円はデュワーズ、炭酸強めで適度な濃さの味で美味しい。
しかし最近デュワーズのハイボールを出す店が多い気がする。
角ハイボール一強だったハイボール界にライバル出現、といったところだろうか。
ラム肉小籠包700円は熱々で羊肉の風味を軽く感じる。
羊ってもっと臭くなかったっけ。そこがニューウエーブなのだろうか。
これは食べやすいし美味しいので苦手な人でもいけるだろう。
界隈の安い店に比べるとコスパは普通だが、個性的で清潔で美味しいのはこの界隈では珍しい。ワインを冷蔵庫から持ってくるスタイルは健在なのでワイン好きにはより嬉しいだろう。グラスワインは500円。コップに入って出てきたのが面白かった。
しかし中国東北地方を模したからか時間帯ゆえに客が少ないからか店内が寒い。まあそのうち混んでくると人いきれで暑くなりそうだけど。
ランチメニューがあればランチ目当てで混みそうなのに、今のところやってないようだった。コンセプトだろうか。ともあれ、ランチタイム客を避けるようにヘンな時間にオープンしていたのもそのためかと納得。次回はグループでわいわいボトルワインでも開けに行ってみたいと思いつつ駅に向かう俺なのでした。
羊香味坊 (中華料理 / 御徒町駅、上野広小路駅、上野御徒町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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