日暮里『手打ちうどんあかう』でハードボイルドかけうどんとハイボール

どうも胃の具合がよくないが酒は飲みたい。
そんな時にチョイスするのはうどんや蕎麦だろう。
うどん屋で一杯。蕎麦屋で一杯。
呑み始めてしまえば胃液が出てきて具合がよくないことを忘れられるし、ツルッとした麺は胃に優しい気がするのだ。
この日もそんな気持ちで日暮里の『手打ちうどんあかう』に入店。
日暮里と西日暮里の間あたりにあるこちら、呑めるうどん屋として人気の様子で前から気になっていた。
ドアを開けるとカウンターとテーブル、奥に小上がりといった店内。
平日の20時過ぎ、半分以上入っていてみんな飲んでいる。
テーブルに腰掛け、まずはつまみを物色。
胃が痛い時に揚げ物のチョイスはNOだ。
菜の花辛し和え400円。
温室栽培全盛の時代で菜の花ってのはこの時期のみなので嬉しい。優しい中に辛子の風味が美味しい。
地鶏つくねの照り焼き800円くらい。
軟骨入りの歯ごたえありで濃いタレが食欲を増してくる。
もちろん飲むのはハイボール。
刺されたレモンがリボンのようなハイボール。ソーダ感もあって美味しい。
飲みはじめると食欲が湧いてきた。
カレーうどんに惹かれたが1300円台の価格に気圧されて700円のかけうどんをチョイス。
半額だ。かけうどん700円でもふつうは高いが手打ちだからな、と自分を納得させる。
ふと後ろを振り返ると、ドアに貼ってある封筒に紙がはさんであった。
手に取ってみると、カレーうどん終了のお知らせについてだった。
13年間店を続けられたことへの感謝。
カレーうどんの人気が出て初めて来たお客さんがみんなカレーうどんを頼むようになったこと。
「美味しいってなんだろう」と考え続けてきたこと。
美味しいってのはうまみ調味料の味ではなくて、素材の美味しさなんじゃないかと思ったこと。
和食のひとつであるうどんへのこだわりがあること・・・。
初見で来てこの熱さ。カレーうどん頼まなくて良かった!と思った俺。
頼んでたら単に口コミに踊らされてきた男じゃないか!(そうなんだけど)。
なんとこだわり派の大将なのか。不器用だけど、いいんじゃないか。
ポリシーを貫くのは男の生き様。ハードボイルドだ。
と思っているとかけうどん登場。
エッジのたった醤油の香りとしっかりしただしの風味が際立っているスープは確かに自慢にしたいのはわかる。思い出せるほど特徴的だ。
麺もエッジが立ってコシがある。決して固すぎないが決して柔らかくない。
シンプルな具もなんとも潔い。美味しいうどんだ。
なるほど・・・、と思ったが俺はカレーうどんも好きなので、食べたいがもう食べれないというのは正直残念。
しかし利益率が高いはずの人気メニューをやめるとはなんとストイックな・・・と思いながら会計。
こだわり派の大将はどんな方かと思うと、意外にも物腰柔らかい方でした。
強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
うどんは固くないけど生き方はハードボイルドな手打ちうどん店。
今後も生きざまを貫いてもらいたい。
店を出ると胃が痛い気分はどこかに行ってしまっていた。
手打うどん あかう (うどん / 日暮里駅、西日暮里駅、三河島駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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