2015/10/28

六本木『YAKITORI燃WEST』で『ウイスキー 知多』の風香るハイボールと和食の饗宴

メトロの駅を降りて長いエスカレーターを上り街に出ると、店に向かう女たち、グループの白人たち、遊び慣れた風情のカップルと行き違う。みなこれから酒場に向かう高揚感を身にまとっている。六本木のいいところは、こういうところだ。かく言う俺もこの日は期待で一杯だった。なにしろサントリーの新作ウイスキー『知多』のイベントなのだ。

サントリーのウイスキーはジャパンメイドのウイスキーとして酒好きなら誰もが一目置いているはずで、中でもシングル・モルトの山崎や白州はストレートやロックはもちろん、ハイボールにしてもその個性は薄れることなく、酒好きのハートをがっちりつかんで離さない。

俺もその酒好きの1人で、ここ何年かは米よりもサントリーのウイスキーを摂取してるのではないかと思うほど。
その新作ウイスキーとなれば一月前から気分は浮き立って背中から翼が生えそうなくらいだった。

浮きながらヒルズ方面へ向かいつつ、首都高をくぐって319号線を青山方面へくだってすぐ。ヒルズからすぐなのに隠れ家のような店が今日の舞台。『YAKITORI燃WEST』です。

六本木っぽく高級感ある店内を進んで奥の個室へ進み、サントリーウイスキー 知多とご対面!

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知多ハイボールで乾杯です!

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知多とは愛知県の知多半島のことで、いつか行ってみたいと思っていた場所。日本酒の醸造所があるのは知っていたが、まさかウイスキーの蒸留所があったとは!

軽やかでほのかな甘みがある知多のハイボールは角ハイボールよりも上品。
白州よりも軽い感じ。”風香るハイボール”とはよく言ったもので、なるほど、と深く頷く。

1972年に建設された知多蒸留所は、今までプロモーションされていなかったいわば”秘密のディスティラリー(蒸留所)”。
そこで作られたグレーン・ウイスキーはサントリーのブレンデッド・ウイスキーの基調となるいわば原料になっている。

グレーンとは何かというと、トウモロコシなどの穀類を使ったウイスキーのこと。
ブレンドしたときに味わいのベースとなって、キーとなるモルトの味わいを引き出しつつ、口当たりの良さを引き出す役割なのだ。

なんとオールドや角はもちろん、高級ウイスキーの代名詞・響にも使われていると知って驚き。

ここにきてなぜ知多が世界でも珍しい”シングル・グレーン・ウイスキー”として世に出てきたのか?

と思いながらテイスティング。

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知多の蒸留機はスティルポットではなく、連続式蒸留塔と呼ばれる大きな工場のような蒸留機。
調整により、クリーンな原酒、ヘビーな原酒、ミディアムな原酒などの作り分けが出来るのだそうだ。
それぞれストレートで飲ませてもらったが、クリーンな原酒はアルコール度数50度なのに驚きの飲みやすさ。これがグレーンかあ、と感心。
それをワイン樽で寝かせた原酒はこのまま売っても面白そうな味わい。
この原酒を色々ブレンドしたのが『知多』なのだ。

さて、その知多の味わいは、甘さと複雑さ、ワインのような余韻。
なるほど色んな味が混ざっていて、それでいて一つの個性になっている。
例えばバンドで言うと、目立たないが的確なリズムを刻むベース。その実力派バンドマンが満を持してデビューしたような、まさにそんな感じ。

そして、さきほどの疑問の答えがここにきて氷解した。
なんとこの知多はハイボールのために作られたウイスキーだったのだ!

その滑らかな口当たりを特徴に、食事に合うハイボール用ウイスキーとして開発されたのが知多。
そして、その軽やかさがいちばん合うのはやはり和食。

なるほどそれで和食チョイスだったのですね。
こちらのお店、焼き鳥店と銘打ってますが、それだけではありませんでした。

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白マツタケの茶碗蒸しや、

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スナギモと鳥わさや、

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姫っこ地鶏のふりそで(脇の部位)など、

こだわりきった『燃』の和食に知多のハイボールがど真ん中ストライクの相性。

特に出汁の味で勝負するような薄目の料理にかなり合いました。
(白マツタケの香ばしさがほんと美味でした。)

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てんぷらにも好相性!

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柔らかすぎて驚きのレバーを知多のハイボールで流す。幸せです。

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ほんのり甘い玉子焼きにもズバリな知多のハイボール。

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このグラス、白州や山崎のハイボールグラスとは違って独自開発されたもの。
カーブで滑らかな味を表現しているそうだ。なるほど。

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ナンコツの入ったこのつくねも絶品。

〆は鶏そばをチョイスしたが、日本そばをイメージした予想に反してラーメンでした。

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濃い鶏ポタ風のラーメンは麺固めのコシがあるまともな「ラーメン」。焼き鳥屋なのにラーメンが美味しいなんてすごい!

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というわけで怒涛のように食べた夜だったのだが、そのあと俺は考えた。

薄い出汁の効いたメニューから濃いラーメンまで順に濃くなっていく『燃』のメニュー展開の妙(知っていると助かる店に違いない)。そして、それに合わせてどんな味でも打ち返す知多のふところの深さについて。

ブレンデッドのベースとなるグレーンをフィーチャーして出すというアイデアの妙。

一大ブームを経て定着したハイボールの新しいカテゴリーとして、なんと「和食」を選んだこと。
角ハイボールはカラアゲをパートナーとして、庶民的な売り方=大衆酒場。
一方、知多ハイボールはちょっといいハイボールとして、出汁が効いた食事と合わせる使い方=割烹やちょっといい和食店や居酒屋。
そして3杯目には白州、4杯目には山崎、という展開もあるわけで、そのレパートリーの広さと深さは自分が飲むことを想像するとハーレムに迷い込んだ男のような気分がする。

しかもジャパンメイドのウイスキーとして日本人がいちばん好きな和食との相性を考えたところがなんともにくい。
マーケティングと製品、販売が一体となっている・・・と感心だ。

角ハイボールというとその強烈な炭酸と喉ごし、しつこくない甘さで夏のイメージが強いが、知多ハイボールは秋冬のシーズンにむしろ合うはず。

秋深まるこの季節、和食が恋しくなるのと同時に知多ハイボールの登板回数も増えそうだ。

サントリー知多の特設HP

■簡単に買えるのはAmazon 

『YAKITORI燃WEST』 

YAKITORI燃WEST焼き鳥 / 六本木駅乃木坂駅麻布十番駅

夜総合点★★★★ 4.0

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