2015/02/23

雨上がりの西麻布でクラフトバーボンのハイボール

外の雨はもう上がったらしい。
西麻布シガーバーCOHIBAでのサントリー・クラフトバーボンセミナーはいよいよ本番となり、熱を帯びてきた。

クラフトバーボンとは何か?

クラフトバーボンとは、バーボン・ウイスキーの雄ジムビーム一族6代目当主のブッカ-・ノーが初めて作ったプレミアム・バーボン。
作り方や原料にこだわり、生産量を限定したバーボンだ。

アメリカのバーボンは禁酒法という大きな荒波に襲われ、その時代を生き延びた。
(傑作映画「アンタッチャブル」の時代)
だが、その時に以前の力強さを失った。
禁酒法前のパブでは、ウイスキーを樽からそのままくみ出して飲んでいた。
そんな古き良き時代に戻りたいとノーさんは思った。

その夢の果実が”クラフトバーボン”シリーズだ。

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ベイゼルヘーデンは創業者と同じ時代に愛された同業者の名前。
ライ麦の比率が通常の倍以上で、樽の位置は貯蔵庫の下の方の棚、ゆっくり熟成されていくそうだ。

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口に含むと、ライのスパイシーさに思わず笑みがこぼれる。
ピリっとくる奥に丸い感じ。40%のアルコール度数でシリーズの中では最も柔らかい。

ノブクリークはクラフトバーボンシリーズの中で圧倒的に世界で売れている。

四角い形は禁酒法時代にスキットルに入れた酒をブーツに隠した由来から、ラベルはそれを新聞紙に隠し持ったところから。名前は大統領リンカーンのふるさとだそうだ。
50パーセントのアルコール度数、9年熟成したコク。
樽由来のバニラの甘さが特徴的だ。

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ノブクリーク・シングルバレル。
その名の通り、9年熟成の樽の中からふさわしい樽を選びぬいて出荷。
ノブクリークよりバニラ!そしてより風味豊か。
アルコール度数は60度だが、そう感じない。スモーキーさも感じる。

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ベイカーズは今の当主フレッド・ノーさんのいとこの名前から。53.5パーセント、7年熟成。
貯蔵庫の上の方の樽で保存されることで、蒸発が早く、味が濃くなる。

結果として豊かな樽香とパンチがあるフルボディタイプのウイスキーが出来上がるというわけだ。
シガーと相性がいい。

ちなみにケンタッキーは寒暖差が激しく、夏は平均気温31度、冬は零下。
そのため樽の呼吸が活発になり熟成も早く進むそうで、エンゼルシェアも多く、10年も置けば中身が半分ほどになってしまうそうだ(エンゼルシェアとは、樽から蒸発するウイスキーのこと。天使の分け前とは、なんともロマンチックだ)

通常品質を一定に保つため、貯蔵庫の樽は上下を入れ替えるが、ケンタッキーではその地の特性を逆手に取って樽の入れ替えはせず、それぞれ個性的なウイスキーに落とし込んでいるのだ。

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最後にブッカーズ。
無濾過、無加水、マスターディスティラーがいちばんおいしいと思った樽を利用。
6~8年貯蔵樽の中から厳選したものをヴァッティングして、手を加えずにそのまま瓶詰するそうで、そのため年により度数が違うらしい。
アルコール度数の高さを感じないバランスの良さ。

どれも共通するのはバーボンの豊かな香味なのだが、どれも全く違って個性的。
俺はノブクリークシングルバレルが一番好みの味だった。

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バーボンのストレートはアメリカでは食前、食後に飲まれているようだが、こんな料理ならバーボンの強さに負けないと思った。塩味の強いオードブル。

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アンチョビ風味の野菜スティック。

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洋風煮込みと言おうか。これが抜群に美味しい。

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合わせたのはノブクリーク・シングルバレルのハイボール。
ソーダで割るとオークの香ばしさ、キャラメルのような甘さがふわっと立ち上る。
なんとも芳醇なハイボール。

もったいない?
そんなことはない。
ビーム一族の標語は”DRINK ANYWAY YOU LIKE”なのだ。

自分の好きな飲み方で自由に飲む。
まさに自由の国アメリカを象徴するようなバーボン。
しばらくはまりそうな気がする。

・この日のお店はこちら → CIGAR BAE COHIBA ATMOSPHERE TOKYO(西麻布)

・クラフトバーボン関連
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