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2014/04/30

五反田「原価バー」で原価ハイボール

城東の人間である俺にとって、帰りのアクセスが今ひとつなのでなんとなく敬遠してきた町・五反田。

何しろ山手線で帰る場合は品川経由だし、総武線で帰る場合は渋谷まで出ないといけないしで、なんとなく損した気分になるのである。

ところがこの町、駅近くにコストパフォーマンスがいい飲み屋がいくつも点在しているのを体感し、ここ最近見直している。渋谷や新宿は駅から店までが遠いので酒にありつくのに時間がかかるのだ。若い時は気にならなかったのは、足腰が強かったからに違いない。

そのコスパのいい店の一つはこちら。

原価バーです。

この店、入店時に入店料として¥1600を払うと酒がすべて原価で楽しめるという変わったバー。
たとえばカクテルは¥100から楽しめる。

なので、飲めば飲むほど酒の単価が安くなるわけで、逆に飲まないと逆に他の店と変わらない、という訳だ。

店内は文化祭のような?と言うと悪印象かもですが、安っぽい感じ。
酒はカウンターに買いに行くキャッシュオンデリバリー方式。

まずはラフロイグのハイボール。うん、正露丸がふわっとした感じで美味しい(なんかおかしいなこの例え)。

ラフロイグのハイボール

なんと¥210である。

¥1600先に払っているのだが、先に財布から出してしまうと気持ちが軽いのは人の性。
このあとついつい何杯も。

ぐいぐい飲んで元を取った気になりましたが、ほんとに元取ったのかどうかは考え方次第といったところでしょうか。

安くあげたいサラリーマン諸氏におすすめ。
ウイスキーのボトラーズも格安で飲めたりするので、酒好きにもいいと思います。

店内にぎわってました


ムードはないので、カップルは要注意。
安く見られた、と思われる可能性もあるかもですが、こういう店を面白がってくれる子の方がいい子だと俺は思います。


原価バーバー / 五反田駅大崎広小路駅不動前駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0


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2014/04/29

渋谷B.Y.Gで想い出のハイボール

渋谷道玄坂を上がり右。百軒店のアーケードをくぐるといつも若くなった気分になる。

左手には焦がしネギの風味が効いた醤油スープが特長のラーメン店「喜楽」、一時期潰れたストリップ小屋も復活して華々しいムードだし、左に折れればカレーの名店「ムルギー」もある。
(その道頓堀劇場が無くなると聞いて学生時代に先輩と勇んで観に行ったのだが・・・それはまた別の話)

ジャズ喫茶「音楽館」が無くなってしまったのは残念だが、名曲喫茶「ライオン」やロック喫茶の「B.Y.G」が健在なのは嬉しい限りだ。

そんなB.Y.Gに久々に入店。

かかっている古いロックもそのままなら、暗い店内の落書きもそのまま。

壁の落書きはあの頃のまま


何回この店に来ただろうか。

この時が最後ってことはないだろうが、そうだとしたら4年ぶりである。

変わらないというのもなかなか難しいことだ。

俺は変わっただろうか?
あの頃一緒にこの店へ来ていた友達や女の子に、変わらないね、と言われたら、成長していないと言われたようでさびしいような気がするだろうか。
たぶん、嬉しいと思うような気がする。

あの頃と変わらないハーパーのハイボール。

バーボンでハイボール

薄い味も同じだ。

2杯目もあの頃良く飲んだラムコーク。

無くなってほしくない渋谷遺産である。



2014/04/23

ロッキー馬力屋で大人の焼肉とMMハイボール

渋谷マークシティの左側、鳥竹の煙がもくもくと流れる小道は若者の街の中でもおじさんが幅を効かせられる数少ない通りで、気持ちが落ち着くことこの上ない。

大学の卒業式の前夜、徹夜で麻雀して負けた雀荘はこの裏だし、
知らない店を探してまわってスナックを改装したようなバーできれいな常連の女性と楽しく飲んだのもいい思い出。
行くと名前で呼んでくれる行きつけの店も近くにある。

まつわる思い出を反芻しながら坂を登っていき、今日の目的地はプリメーラ道玄坂。
渋谷で遊んだ思い出のあるおじさんは裏のP&Aとともに懐かしく思い出すだろう。

その1Fにあるロッキー馬力屋のカウンターにサントリーの企画でチェックイン。

輝くネオン


木のカウンターがキッチンを囲み、左手はテーブルが並ぶ細長い店内は意外に奥行きがあって、奥には6人くらいの半個室も。

カウンターの目の前には焼肉用のギザギザの鉄板がスタンバイ。

こちらその名の通り馬肉の専門店で、馬肉の焼肉が名物だ。

勉強しましょう


そしてもう一つの名物はこの時いただいたメーカーズマークのハイボール。
オレンジのスライス(略してオレスラ)が入る珍しいハイボールだ。
バーボンなのに繊細な甘さのメーカーズマークにオレンジの甘いフレッシュな香りが合わさり、ソーダがそれを加速する。

MMハイボール

甘いとはいっても砂糖の甘さではない。
サワーに飽きた大人の女性にもいいかもしれない。

まずは馬刺しの盛り合わせ(2人前)。

馬刺しうまい

左上から時計回りにサンカク、サンカクの握り、カイノミ、タテガミとヒレ、フタエゴ。

なんのこっちゃなネーミングだが店長さんが立て板に水で説明してくれる。

サンカクは脂の融点が低いそうで、冷蔵庫の中でも溶けてしまうほどなのだそうだ。
うすーく切った肉を口に入れると脂がすーっと溶けてしつこくない。これはうまい。

サンカクの握りも秀逸。

カイノミはバラの一部だそうで、適度な肉々しい歯ごたえがいい。これ好きだなあ。

タテガミとヒレはニンニクと共に。うーん馬刺し!

まったく生臭くなく、馬刺しのイメージがいい方に覆されました。ほんとにおいしい。

メインイベントは馬肉焼肉の盛り合わせ。
ライト級(2~3人前)をオーダーです。

カーン!と脳内でゴングが鳴って焼肉スタートです。
熱意のこもった店長さんが説明しながら肉を焼いてくれたのだが、これが旨いこと!

肉もいいけど鉄板も秀逸

それぞれ醤油ダレと塩ダレを指示されながらいただきました。
何と言っても特徴はすごく新鮮なこと。そして脂が多いのに脂っぽくないこと。
店長いわく「大人の焼肉」。

カイノミはまるでステーキ。

ヒモは歯ごたえがたまらない。

ヒモ

ギザギザはハラミのような味わい。

ギザギザ

さっと焼いたハツは臭みなし。

ハツ

次々繰り出される馬肉パンチにダウン寸前。
でもまだこんなに肉がある!

ライト級!焼いちゃったけどまだこんなにある

MMハイボールは手元が狂ったのか2杯目が濃い目!

完全ノックアウトです。

馬肉とMMハイボールのコラボレーションに超満足の夜。

またひとつ道玄坂に思い出が出来ました。
馬力付けて鼻息荒く次の店へと向かった俺なのでした。

メーカーズマークってなんだ?という人はこちらご参照。
2014/04/22

メーカーズマークのMMハイボールで苦い想い出がスイートになった

バーボンと聞くと、学生の頃、フラれた時のことを思い出す。

ひどく酔いたい気分だった俺にとって、ちょうど手が届くハードリカーがバーボンだった。
当時スコッチはまだ流通しておらず(していてもひどく高かった)、ジムビームが2000円、アーリータイムスが3000円、ワイルドターキーが4000円くらいだった。アメリカ映画の中でウイスキーを飲んで酔っぱらう俳優のイメージもあったのかもしれない。

若気の至り、当然のように潰れてひどい二日酔いになったのだが、その味を思い出してみると、荒々しく飲みにくく喉に刺さる味だった(当然だ)。

今回サントリーさんからメーカーズマークのイベントにご招待された時、その想い出が脳裏をよぎり、バーボンか、と遠い目をしたのだった。

封を切るのももったいない

会場は渋谷の東急ハンズ裏にいつの間にか出来ていたシティホテルの地下1階にあるNOS

青山店は昔、夜の試合でお邪魔したことがあるが、こちらは初入店。

なんとも客層が若そうな店で引け目を感じながら階段を下りるが、いやいやなかなか大人仕様な店だ。

まず試飲タイム。ストレートでいただく。

テイスティング中


他のウイスキーは誰でも知ってるバーボンだ。

一口メーカーズマークを口に含んで驚いた。

一味違うぜ


なんともスムーズで甘い味わい。

これはバーボンなのだろうか?と疑う味。

他のウイスキーを飲んでみると、ガツンとくる味。これはまさにバーボン。昔の思い出が顔を出す。ワイルドなのが飲みたい場合もあるだろうから、好き好きだろう。

なぜにこのスムーズな味なのかというと、その秘密はバーボンなのにライ麦を使わずに小麦を使っているから。
そしてしっかり焼いてしかも焼き過ぎない樽の内部。そのこだわりがふくよかで滑らかなスイートさを産んでいる。

そしてメーカーズマークの個性的なところはボトルの注ぎ口を彩る赤い封蝋だ。

赤い蝋で封をされた瓶はそれぞれ同じものは一つとない。
熟練したおばさんたちが工場で手で封蝋してくれているそうだ。

なので今回のメインイベントはこの封蝋体験。

手が震えてます

赤く溶けた蝋はなんと200度!

手袋、腕あて、エプロン、ゴーグルをしての完全防備で封蝋体験。

やけど注意


瓶の口を溶けた蝋に突っ込み、ぐるっとまわしてテーブルにトントントンとすると蝋がいい感じに垂れてくる。

ぐるっとまわして

この間最大3秒。
それ以上やると瓶が割れる危険があるらしい。

いくらウイスキー好きでも200度のホットウイスキーは願い下げだ。

さて、無事に大興奮の一仕事を終えてMMハイボールで乾杯!

恒例のカンパイ


このハイボール、メーカーズマークを使ったハイボールで、オレンジのスライスが入っているのが特徴。

MMハイボール

メーカーズマークのスムーズ&メロウな味わいにオレンジの甘い柑橘系の味がど真ん中ストライクのマッチング。これは掛け値なしの美味しさ。

男性はもちろん、女性に特に受けそうなハイボールだ。

そしてこだわりの料理に合う。

濃い味のハイボールなので、濃い味の料理に合うのだろうなあと思っていると、シーザーサラダ、牡蠣のケイジャンアヒージョ、スペアリブとど真ん中の料理展開。

牡蠣のアヒージョ

特にスパイシーな牡蠣のケイジャンアヒージョが気に入った。

家に帰って自分がやった封蝋瓶を眺める。

記念ボトルです


これはもったいなくて開けれない。

しばらくディスプレイとして楽しもうと思いつつ、バーボンへの苦手意識が無くなっていることに気がついた。

ついでに苦い思い出も甘い思い出になっていた。

メーカーズマークのおかげである。



※メーカーズマークの情報はこちらから!

2014/04/18

「ヘンドリクス・カリー・バー」で雨のスコッチ・ハイボール

春の嵐とはよく言ったもので気圧の変化か雨風が続くこの頃、ある大雨の夜に向かったのは千駄ヶ谷。

学生時代によく行ったホープ軒の近くにある評判のお店は「ヘンドリクス・カレー・バー」。
学生時代の友人、トムクルーズ似のホリと再会だ。

その名の通りジミ・ヘンドリクスがかかっているのかと思いきや、忌野清志朗のライブ盤がBGM。
木目調でまとめられた店内は入口近くのテーブル席とカウンター、奥に4人がけのテーブル。
淡々としているように見える若い夫妻が実は懸命に料理を作っている感じに好印象。

黒板に書かれたメニューはしめ鯖からその名の通りのカレーまで多種多様。酒の種類も多種多様。

まず頼んだしめ鯖は肉厚の鯖にタルタル的なソースがかかった一品でこれが抜群においしい。

生ハムとカブ炒め

そしてカブと生ハム炒めも生ハムの旨みがカブに移って酒のつまみにぴったりだ。

ホルモン焼きそば

ホルモン焼きそばもボリューミーでゴーヤの苦みがアクセント。

ラストはもちろんカレー。スパイシーなカレーをサフランライスでいただく。

スパイシーなカレー

シェアしたが1人1皿食べたい味。

ぶっといグラスでハイボール。

スコッチハイボール

スコッチのハイボールは舌に残る感じがカティサークのような?でもぐいぐいいける味。

思い出話に花が咲き、うれしいこともきついこともあったというイケメンはそれなりに年輪を重ねていた。
俺はいい大人になっただろうか。

いつしかBGMは斉藤由紀の「卒業」。

卒業してから幾年月、思えば遠くに来たもんだ。
年を重ねた大人にハイボールが似合う夜。
店を出た時も外はまだ雨だった。

ヘンドリクス カリー バーインドカレー / 国立競技場駅外苑前駅千駄ケ谷駅

夜総合点★★★★ 4.0