生活しているとどっちにしようかな、と迷うことがよくある。
それこそ会議中、ヨドバシカメラの店先、書店の店先、何を作ろうかな、と考えるスーパーの店先でさえも。
じっと考えていては時間はいくらあっても足りない。
会議は終わらずに残業に突入だ。クーラーは買えずいつまでも暑いまま。書店では迷った本を両方買ってしまう。そして城東のスーパーではおばさんにグイっとかごで押しのけられるのがオチである。
そんなわけで俺は迷った時にはある言葉をつぶやいてサッとどちらかを選択することにしている。
「シンプルイズベスト」である。
会議では商品自体のシンプルな機能を主張。ごちゃごちゃ付いている特典は原価がかかってわかりにくさを助長するだけだ。
家電の機能は差別化するためにいらないものが多い。わかりにくいだけで結局使わない(クーラーに付いてる除菌ボタンを昨日はじめて押した)。
両方買った本の一冊はだいたい読んでいない(本棚の本の半分は未読だ)。
スーパーで迷って買った2袋100円のなめこは使いきれずに廃棄処分(なめこ2袋はどうやって食べるんだ?なめこ丼か?)。
シンプルイズベストの魔法の言葉でもう解決だ。
必要なのは何なのか、ということである。
この日のつまみはシンプルイズベストなオクラの浅漬け。

オクラに塩をまぶしまな板でゴロゴロとオクラの産毛を落とし、ジプロックに入れて市販の浅漬けのもとをイン。冷蔵庫で30分。
かつぶしをドバっとかけて完成。
かじるとサクトロなオクラにだしの風味。冷えててうまい。
もちろん飲むのはシンプルイズベストにハイボール。

ソーダとレモンと冷えた角のハーモニー。
シンプルでも手間はしっかりかけるのが肝要です。
回り道してたどり着いた結論である。