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2011/08/28

大連と夏の終わり

空港から出るとひんやりした風が吹いてきたが日向では肌が焼けるようだった。
大連は100年ちょっと前は日本だった。成田から飛行機で3時間弱。沖縄より近い。

冬は零下になるこの街も夏は暑い。とは言っても日陰は涼しい。
この感覚、日陰でも暑い東京にいるとかなり嬉しい。子供の頃の夏はこうだった気がする。


中山広場

大連はこじんまりした街で無理をすれば歩けなくもない。
大連駅から天津街を冷やかしながら歩くと中山広場。この小さい広場を100年前の建物が囲んでいる。
正面に見える緑の屋根が旧横浜正金銀行。今の横浜にもこの同じデザインの建物が残っている。

大連駅ではディーゼル車が

勝利橋から線路を見下ろすとちょうど列車が走って行った。

いい色です

古い街並みがいいムード。

旧東新鉄道本社

ロシア街の突き当りには古い建物がそのまま残ってました。

大連は今でも日本の企業がたくさん進出しているものの、出張はどうあれ、観光で行ったことのある人はあまりいないのではなかろうか。

どこか懐かしいムードが漂う街・大連に夏休みで行ってきました。

果たしてハイボールがあったかどうか。乞うご期待。

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2011/08/19

収穫ゴーヤーとハイボール


ベランダガーデニングは主婦の仕事だというのがもっぱらの定評かもしれないが、実際に作ってみると便利でリーズナブルなことこの上ない。

そばを食べようと思ったら薬味の紫蘇がベランダに生えている。
パスタを作ろうかと思ったらバジルはベランダから収穫だ。
根っこが強いミントもハイボールに入れるとモヒート風に。

料理男子にはぜひおススメしたいベランダガーデニング。

今年は2年ぶりにゴーヤー栽培にも挑戦してみた。

なにしろ節電の夏。グリーンカーテンがあると室内温度が10度は違う。
木漏れ日もなんとも涼しげ。

2か月ほどで立派なゴーヤが収穫出来ました。

大収穫

もうちょっとと思っていたら熟しすぎて一つは黄色に。種が甘いのがまた不思議。
過ぎたるは及ばざるがごとし・・・と呟きながら緑の方を使って王道ゴーヤチャンプルーに。

鮮やかです

いい色です。

自家製ゴーヤーチャンプルー

ばっちり出来ました。豆腐は水だししておくのがポイント。ゴーヤは炒め過ぎないようにするのが好み。
うまい!自分で作ったと思うと余計にうまいです。農家の方ってこんな感じなのかも。

ハイボール

もちろんハイボールが進む味でした。


2011/08/15

【休肝日】「この世界の片隅に」を読む

残暑お見舞い申し上げます。

特別な今年の夏、いかがお過ごしでしょうか。

私も今年はいつもと違う夏だ、と思いながら節電で汗をかいていますが、このマンガを読んで、1945年も特別な夏だった、ということを実感しました。

この世界の片隅に(前編) (アクションコミックス)この世界の片隅に(前編) (アクションコミックス)
(2011/07/21)
こうの 史代

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舞台は1930年代から40年代の呉。

歴史を紐解ける我々はどんな悲劇が待っているかを知っているけれど、登場人物たちはまだ知らない。

物語は主人公の女の子すずの子供の頃から、呉にお嫁に行き、終戦を迎えてそれでも生きていく姿を時に微笑ましく、マイペースで描いています。

焼夷弾が降ってきても街が燃えても、一方で日常は続いて行く。当たり前ですが、そんなこと、考えたことも無かった。というのが私には正直本音でした。

死んだばあちゃんのおとうとは戦争で亡くなりましたし、子供の頃街で足が無い方とすれ違うことはよくありましたので、戦争は怖いな、というくらいしか思っていませんでしたが、普通にご飯を食べて、洗濯をして、世間話をして、恋をして、という日常はもちろん隣に続いていた。なかなかそんな当たり前なことに気付かなかった。

玄米を精米して芋を入れて作るおかゆや、
焼け跡の屋台で食べる残飯雑炊の美味しそうなこと。
(私の大好きなお酒は残念ながら出てきません)
戦時中は物資不足で大変だったと聞きますが、家族の団らんがきっとその代替になっていたのですね。

すずたちの暮らしを追体験しているうちに、
焼夷弾怖いねと井戸端会議するすずたちの姿と、
昨日の地震大きかったね、と会社で話す我々がシンクロし、いつか物語は自分のものになっていきます。

そして1945年、街が焼かれた特別な夏。

ラスト、胸に刺さる一つの奇跡が一家に起こりますが、この奇跡については触れません。
たぶん、そんな奇跡は、きっと今の日本のあちこちで、起こっているに違いない。

涙が枯れてしまいそうに辛いことがあったとしても、生きていれば日常は続いていく。
小さい確かな幸せは、日々見つけることができる。
(「笑うたびに思い出します。たぶんずっと、何十年たっても」)

もしかしたら、この夏読んだから、とても共感出来たのかもしれません。
だけど、世界のすべての人に読ませたい、名作でした。

色々なことを思い出す夏。忘れられない夏。

暑い日が続きますが、お身体ご自愛ください。

早々


2011/08/06

蒲田金春でトリスハイボール

いつのまにか餃子と言えば王将、の時代になったけれど蒲田に羽つき餃子あり。

大連から伝達されたという伝説の蒲田餃子の名店は何店かあるけれど、俺は落ち着いて飲める金春につい吸い寄せられてしまう。

ピータン豆腐

まずはピータン豆腐。

ピータンを覚えたのはもしかしたらこの店かもしれない、と思うほど昔からここにはよく来ていて、2日連続で来たこともある。横浜方面の友人と会う場合は場所的にちょうど良かったからということもあるけれど。


マーボー茄子

マーボー茄子は熱々。

大陸に行って中華を食べると油が多くて胸焼けするがそのムードを感じるのが金春のいいところ(だと思う)。

焼き餃子

焼き餃子2人前はカリッと羽つき。

餃子の店だからと言って、餃子ばかり頼んではいけない。
なぜなら餃子はすぐおなかいっぱいになってしまうからだ。
しかも焼きは結構オイリー。蒲田餃子については好き嫌いが分かれるところだと思うけど、
俺はこの甘めの餡が結構好きでたまに食べたくなる。
キャベツたっぷりの王将風が日本では主流だけど、肉多めのこの餃子もまた一つの個性。

トリスハイボール

時代の流れでトリスハイボールもあります。すっきりした味が餃子のオイリーさを中和。
ぐいぐい飲んでしまう。

ヒロシも満足

髪型変えろと何度言ってもマッシュルームカットのヒロシもビール2杯目!

やっぱり水餃子

ラストに水餃子。焼きか水か、と言うと金春では断然水です。ピュッと飛び出す熱々の肉汁。

昼過ぎや夜遅い時間に行くと自分たちが食べている時に厨房やホールの店員さんたちが円卓でまかないを食べ始めるのもまた風流だったりする金春。きっとまた行ってしまう名店です。

金春 餃子 / 京急蒲田駅蒲田駅梅屋敷駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5