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2009/11/14

【休肝日】「愛がなくても喰っていけます」

「きのう何食べた?」や「大奥」で人気急上昇の作家よしながふみのエッセイ風コミックを読んでみた。

「愛がなくても喰ってゆけます。」。

愛がなくても喰ってゆけます。愛がなくても喰ってゆけます。
(2005/04/16)
よしなが ふみ

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主人公は作者で、化粧していないときと食事にでかけるスタイルがまったく違う31歳。家の中ではまったくのおばさんだが、美味しいものを食べに行くとなると胸元ばっちり開けた気合を入れて出かける。

同居している男子は恋人かと思いきやアシスタント。男女の関係もありそうなものだが全くない。それでも35歳になったら結婚するという約束を酔った勢いでしている。

主にこの2人がレストランに食べに行って「おいしいねー!(泣)」「あ、ウマー!」など嬉しそうに食べるという漫画。(「どうしようこれおいしいよ!すった百合根がほんのり甘いの!」「ん!かかってるあんもうまい!」)

それ面白いの?と思うだろうがこれが面白い。

作者に彼氏が出来た回、とっておきの店に連れて行った彼がレバ刺しを適当に食べる姿に幻滅して、結果として別れてしまうくだりや、合コンで好みの男子にアプローチするシチュエーションなど三十路女子の行動が妙にリアルで愛らしいのと、やはり食べ物を美味しそうに食べている姿というのは人を和ませて安心させるのだ。

ここで描かれているのは食事のおいしさと、誰かとの関係の愛おしさ。
続きが読みたいと思わせる、どこかに主人公たちが生きている、と思ってしまう。

幸せだなあと感じる瞬間はなかなか訪れないと思う人も多いかもしれないが、美味しい食事をするという行為は時にマジカルな幸せを僕たちに与えてくれる。嘘だと思うなら、試しに評判の素敵なレストラン、に行ってみるといい。ラーメン屋でもいい。おいしくて胸がいっぱいになって、思わず息をつく、そして笑みがこぼれる。目の前の好きな人と微笑みあう。その瞬間を味わいたいから、僕たちは街に出るのだ。
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