
神田駅は難しい。
出口が東西南北あり、北と東、南と西がセットになっているJRの改札に加え、外に出ると北と南の景観がひどく似通っているからだ。
北から南に走る線路の両側には同じような寿司屋、ラーメン店、居酒屋が立ち並び、同じような大きな通りを車が行き交う。
ロータリーなんて腑抜けた施設はない。車はただ通り過ぎるのみ。
黒ずくめのおじさん達が足早にどこかへ向かう。しかも余計にわかりにくいのが道路が線路に並行や直角でなく斜めに交差している点だ。例えば北に向いていても南に向いていても左手に線路があり道路が同じように斜めに走っているので北にいるつもりが南にいて、南にいるつもりが北にいることに気付く。携帯で待ち合わせ相手に聞くときなどは大変だ。何が見える?「江戸っ子寿司の前!」。 江戸っ子寿司は神田駅周辺に6店舗ある。
そんな迷宮のような神田駅。
南口から徒歩1分のガード下の『大越』は絵に描いたような大衆酒場。
ガラッと引き戸を開けてチェックイン!