
金曜夜の竹芝桟橋はこれから島へ渡る人たちの笑顔で賑やかだった。

終点の八丈島まで行く橘丸は夜の22時半発。三宅島朝の5時、御蔵島6時、を経て朝の8時50分に八丈島着。
約11時間の船中泊の旅である。
向こうでは1泊、行きも帰りも船なので、船中と現地の時間がほぼ同じ。
ちょっとクレイジーな気もしたが、まあ旅とは非日常だからいいだろう。

今回の旅の目的の一つは何といってもこのフェリー。
2014年6月に進水したばかりの
新造船「橘丸」は5681トン、全長118メートル、全幅17メートル、旅客定員は御蔵島まで最大1000人、八丈島までは最大596人の巨大な旅客船。ディーゼルと電動駆動プロペラのハイブリッド式で低燃費・低騒音・低振動を実現し、排ガスにも配慮したスーパー・エコシップなのだ。快適性も向上していて、いわゆる雑魚寝で重油くさいフェリー像とは全く違うのだ。
その辺の男っぽいメカニック要素はもちろんだが、ハイボーラーとしてはなんといってもそのデザインと名前を付けたのが巨匠・柳原良平さんだということに大きく惹かれた。自らを「船キチ」と呼んだ柳原さんはサントリー入社後にトリスウイスキーのCMを担当しアンクルトリスというキャラクターを生み出した。

船内のあちこちにキャラクターがあって楽しい。

もちろんハイボールも売ってます。

船が出てしばらくは夜景が楽しめる。

まずは賑わう甲板でハイボール!

旅はまだまだ長い。
八丈島まで、あと10時間!