奄美大島『イズムリカフェ』の島豚ハラペーニョバーガーとハイボール

数ある奄美のビーチの中でも美しいと言われる土盛海岸は、波が巻いていて遊泳禁止だった。離岸流があるビーチなのでこの波では妥当だ。自然には勝てない、と思いつつバスに乗り込んだ。宿の女の子に北の方のビーチでオススメはどこか聞いていたのを思い出し、向かってみることにしたのだ。奄美大島の北側は深く切れ込む湾になっていて波が入ってこないらしい。
たまたまあった名瀬行きのバスは空港で名瀬行きの客を乗せて赤木野方面へ。このバスを逃したら2時間後だったのでラッキーだ。
路線バスは空港近くのリゾートホテルエリアは通らずに北の集落を経由するルートが本来はメインルート。そういうことが路線バスに乗るとなんとなくわかってきて面白い。
見るからに海に行くスタイルの俺を見て、バスの運転手さんは崎原に行くの?と道の分岐で止めてくれた。結構(距離)あるよ、と言われたがタクシー呼ぶつもりなんですよ、と言いつつバスを降りた。
距離は4.4キロ。1時間くらいなら歩けるか、と思い直し歩き出す。左手は海岸で右手は山になっていて、ところどころ落石注意の看板があり、本当に崩れているのでなるべく海側を歩く。聞いた通り、さっき見た波が嘘のように平穏な海。
小さな半島が曲りくねりアップダウンして、海を挟んだ対岸にもビーチがところどころにあるのを眺めつつ歩く。他に歩いている人など誰もいない。時折車が通り過ぎる。先端近くの崎原ビーチへ行くのだろう。何しろ暑い。ヒッチハイクでもしようかと思いつつ、日陰を探して歩き続けること20分、最初のビーチに出た。

くじら浜はビーチの防波堤と道路の向こうに家々が並ぶ小さな集落で、車なら通り過ぎてしまうだろう。きれいなビーチを目にして俺の心ははしゃいだ。かいた汗を流しに海に入る。釣りをする親子が遠くに見えるが、海岸線貸切だ。
しばらく静かな海でクールダウンして歩き出すと、畑の中に入っていく小道の奥に小屋が見えた。
そういえば、島豚を使ったハンバーガーが美味しい店がある、と宿の子が言っていたことを思い出す。ハンバーガーを買って、海で食べるのはどうだろう?我ながらナイスアイデアだ、と道を戻ることにした。
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