【休肝日】瀬戸内国際芸術祭アートベスト10
瀬戸内国際芸術祭で行脚した中で気に入ったアート作品はこんな感じでした。おこがましくもベスト10形式でご紹介。
第10位:福武ハウス2010(女木島)
女木島小学校跡をギャラリーにしたもので、なかなかクオリティが高かった。中でも真っ暗な音楽室に展示されたビル・ヴィオラの「トランスフィギュレーション/ヘレナ」はすごかった。びっくり。写真不可なので写真なしです。
第9位:大竹伸朗&graf 直島銭湯「I LOVE 湯」

大竹伸朗さんならではの立体コラージュ的銭湯。浴槽の底には春画、壁画は海女さん、象のはく製が男湯と女湯を隔てているとっても不思議な空間。アートの中に裸で入る経験は世界初では。番台に座ってる地元のおばちゃんも素敵なムードでした。客が多いのにあわてずのんびり、みたいな。

第8位:クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」(豊島)
人の心臓音を集めてアートに仕立てるボルタンスキーさんの作品はすごく恐ろしくて悲しくて、越後妻有の廃校を舞台にした作品には思わず泣き出す人もいたのだけれど、フレームの中が真黒に塗られた額がたくさん飾られる展示室は薄暗く、心臓音が鳴るたびに電球が明滅。女の子たちが叫びながら出てくる光景はさながらお化け屋敷でした。写真は展示室のある建物の隣の砂浜。併設された部屋ではたくさんの人の心臓音が聞けますが、男性と女性で全然心臓音って違うものなんですね。

第7位:宮島達男「角屋・家プロジェクト」(直島)
デジタルのカウンターが刻々と変わるアートが得意な宮島さんの作品。水の底にあるカラフルなカウンターが時を刻みます。思わず見入ってしまいました。

第6位:「精錬所」(犬島)
銅の精錬所だった建物をアート作品に改造したもので、意外にスケールが大きい空間に驚き。遺跡風のたたずまい自体もすごくて、世界遺産に来ました、と言ってもうなづけるような場所でした。

第5位:地中美術館
特にジェームズタレルの「オープンフィールド」は経験したことのない空間体験。ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノータイム」は礼拝堂のよう。思わずお祈りしたくなります。(写真不可)
第4位:ブルース・ナウマン「100生きて100死ね」
ベネッセハウス内にある大きな作品。カラフルな蛍光灯がメッセージを明滅させるもので、ついつい「生きる」と「死ぬ」を考えてしまう。(写真不可)
第3位:大岩オスカール「大岩島」
モノクロで島の風景を描きだした大作は両側に鏡が配されて永遠に続いているよう。火事で燃えてしまったのがとっても残念です。

第2位:森真理子「トムナフーリ」(豊島)
バスを降りて山道をえっこら登ってたどり着いた沼にあります。スーパーカミオカンデと連携していて、超新星が爆発した瞬間に光り輝くそうです。俺が見ていた時にその変化はありませんでしたが、沼に映る光景自体が空間が歪んでいるようで不可思議でした。

第1位:リーウーファン美術館
石やコンクリートなどを使った作品などシンプルで力の作品を作る作者の個性が充溢した美術館。非作為的に思える「もの自体」に魂が宿っているというか、なんだかすごいと思わせる美術館。

こうやって振り返ってみると、今回の芸術祭のために作られた作品というよりも恒久的に設置されたものに強く惹かれました。全部見に行ったわけじゃないので厳密にはわからないけど。
一人旅の女の子や男の子、グループで来てる学生さんなど若者がたくさんいて、みんな関西方面から来ている様子。きっと刺激を受けて自分で写真を撮ったり絵を描いたりするに違いなくて、関東圏と関西圏のアート感度がこんなところから差が出てしまったりして。
会期は10月31日までですが、恒久的に設置される作品は人が少なくなった後にゆっくり見に行くのもいい案かも。
第10位:福武ハウス2010(女木島)
女木島小学校跡をギャラリーにしたもので、なかなかクオリティが高かった。中でも真っ暗な音楽室に展示されたビル・ヴィオラの「トランスフィギュレーション/ヘレナ」はすごかった。びっくり。写真不可なので写真なしです。
第9位:大竹伸朗&graf 直島銭湯「I LOVE 湯」

大竹伸朗さんならではの立体コラージュ的銭湯。浴槽の底には春画、壁画は海女さん、象のはく製が男湯と女湯を隔てているとっても不思議な空間。アートの中に裸で入る経験は世界初では。番台に座ってる地元のおばちゃんも素敵なムードでした。客が多いのにあわてずのんびり、みたいな。

第8位:クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」(豊島)
人の心臓音を集めてアートに仕立てるボルタンスキーさんの作品はすごく恐ろしくて悲しくて、越後妻有の廃校を舞台にした作品には思わず泣き出す人もいたのだけれど、フレームの中が真黒に塗られた額がたくさん飾られる展示室は薄暗く、心臓音が鳴るたびに電球が明滅。女の子たちが叫びながら出てくる光景はさながらお化け屋敷でした。写真は展示室のある建物の隣の砂浜。併設された部屋ではたくさんの人の心臓音が聞けますが、男性と女性で全然心臓音って違うものなんですね。

第7位:宮島達男「角屋・家プロジェクト」(直島)
デジタルのカウンターが刻々と変わるアートが得意な宮島さんの作品。水の底にあるカラフルなカウンターが時を刻みます。思わず見入ってしまいました。

第6位:「精錬所」(犬島)
銅の精錬所だった建物をアート作品に改造したもので、意外にスケールが大きい空間に驚き。遺跡風のたたずまい自体もすごくて、世界遺産に来ました、と言ってもうなづけるような場所でした。

第5位:地中美術館
特にジェームズタレルの「オープンフィールド」は経験したことのない空間体験。ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノータイム」は礼拝堂のよう。思わずお祈りしたくなります。(写真不可)
第4位:ブルース・ナウマン「100生きて100死ね」
ベネッセハウス内にある大きな作品。カラフルな蛍光灯がメッセージを明滅させるもので、ついつい「生きる」と「死ぬ」を考えてしまう。(写真不可)
第3位:大岩オスカール「大岩島」
モノクロで島の風景を描きだした大作は両側に鏡が配されて永遠に続いているよう。火事で燃えてしまったのがとっても残念です。

第2位:森真理子「トムナフーリ」(豊島)
バスを降りて山道をえっこら登ってたどり着いた沼にあります。スーパーカミオカンデと連携していて、超新星が爆発した瞬間に光り輝くそうです。俺が見ていた時にその変化はありませんでしたが、沼に映る光景自体が空間が歪んでいるようで不可思議でした。

第1位:リーウーファン美術館
石やコンクリートなどを使った作品などシンプルで力の作品を作る作者の個性が充溢した美術館。非作為的に思える「もの自体」に魂が宿っているというか、なんだかすごいと思わせる美術館。

こうやって振り返ってみると、今回の芸術祭のために作られた作品というよりも恒久的に設置されたものに強く惹かれました。全部見に行ったわけじゃないので厳密にはわからないけど。
一人旅の女の子や男の子、グループで来てる学生さんなど若者がたくさんいて、みんな関西方面から来ている様子。きっと刺激を受けて自分で写真を撮ったり絵を描いたりするに違いなくて、関東圏と関西圏のアート感度がこんなところから差が出てしまったりして。
会期は10月31日までですが、恒久的に設置される作品は人が少なくなった後にゆっくり見に行くのもいい案かも。
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